
皆さんこんにちは!
山村農園、更新担当の中西です。
~やりがい~
① 地域の食文化を支えている誇り
ニラは餃子・ラーメン・チヂミ・鍋料理など、多くの料理に欠かせない存在。地域の食卓や飲食文化を支えている実感が、農家の誇りにつながります。🥟🍲
② 収穫のサイクルが早く成果を実感できる
ニラは多年草で、一度植えると数年にわたって収穫可能。成長も早く、手入れ次第で年に数回刈り取れるため、農作物の中でも「努力がすぐ形になる」喜びがあります。
③ 消費者の健康に役立てる喜び
ニラにはビタミンやアリシンなど健康成分が豊富。「疲労回復に効いた」「風邪予防になる」といった声を聞けることが、やりがいとなります。💚
④ 品質改善やブランド化に挑戦できる
「柔らかさ」「香り」「甘み」など、栽培方法や土壌改良で味わいが変わります。試行錯誤を重ねてブランド野菜に育て上げる過程は、農家ならではのやりがいです。
⑤ 季節感と自然との共生
ハウス栽培や露地栽培を組み合わせ、四季に合わせた生産を行うことで自然との一体感を味わえる点も魅力。🌸☀️🍂❄️
A. 安全・安心な栽培
消費者は「減農薬」「有機」「トレーサビリティ」に敏感。GAP認証や生産履歴の開示など、安心を保証する仕組みが求められます。🛡️
B. 品質の安定と鮮度保持
ニラは鮮度が落ちやすい野菜。パッケージ技術や流通スピードが重要で、農家には「収穫から出荷までの工夫」が期待されます。
C. 外食産業・加工業向けの供給
業務用需要(餃子専門店、ラーメン店、冷凍食品メーカーなど)は大きな市場。大量かつ安定的に出荷できる体制が必要です。
D. 新しい食べ方や商品開発
「ニラ餃子」「ニラ味噌」「ニラ茶」などの加工品や、レシピ提案といった発信力が、消費者の関心を高めるカギに。📦🍴
E. 人材確保と働きやすさ
労働力不足が深刻な中で、若手農家や外国人技能実習生の受け入れ、作業の効率化(機械化・IT導入)が求められています。
F. 地域ブランド化
「〇〇町のニラ」といったブランド力が販売力に直結。自治体やJAと連携した広報活動も重要なニーズです。
機能性野菜としての付加価値化:「免疫力向上」「疲労回復」などの科学的根拠を示すことで健康市場にアプローチ。
観光農業・体験農園:「ニラ刈り体験」「料理教室」など地域交流型の農業モデル。
輸出需要:アジアを中心に日本産野菜の人気が高まり、海外市場も期待。
スマート農業化:センサー・自動収穫機・水耕栽培を活用した効率的な生産。
ニラ農家のやりがいは、
地域の食文化を支える誇り
健康や栄養に貢献できる喜び
品質改善やブランド化への挑戦
一方で、ニーズは、
安全性・品質保証
外食・加工用の安定供給
新商品開発・ブランド戦略
人材確保と効率化
に集約されます。
ニラはただの「スタミナ野菜」ではなく、地域の健康・経済・文化を支える戦略作物へと進化しています。農家の努力が、これからの食卓と社会をさらに豊かにしていくでしょう。🌱🥟✨
皆さんこんにちは!
山村農園、更新担当の中西です。
~変遷~
ニラは中国から伝わった歴史ある野菜で、古くから薬草的に利用されてきました。
戦前までは 家庭菜園での自家消費用 が中心。
生薬的に「滋養強壮」「冷え性改善」に効果があるとされ、民間療法でも活用。
市場流通は限定的で、農家の副産物としての位置づけでした。
➡️ この時代、ニラは「畑の片隅の薬草」という立ち位置でした。
食生活が豊かになり、中華料理の普及と共にニラの需要が増加。
群馬県・栃木県・高知県などで 専業農家による栽培 が拡大。
ビニールハウスの導入により、周年栽培が可能となり市場出荷が安定化。
餃子ブームやラーメン店の増加に伴い、飲食業界からのニーズも高まる。
➡️ ニラは「庶民のスタミナ野菜」として市民権を獲得しました。
JA(農協)を中心とした出荷組織が整備され、産地ブランド化が進む。
産地間競争が激化し、品質の均一化・規格化が求められるように。
外食産業の拡大により、業務用出荷が安定収入源に。
この頃から、ニラは「群馬のニラ」「高知のニラ」といった地域名で売れる農産物に。
食品偽装や農薬問題をきっかけに、消費者は「産地・安全性」に敏感に。
減農薬栽培・有機栽培・JGAP認証など、信頼を可視化する取り組みが進展。
サラダやスムージーに活用できる「ニラジュース」「ニラパウダー」など 加工商品 も登場。
スーパーの販売戦略として「地産地消コーナー」で地元農家のニラが目立つようになる。
➡️ ニラは「安い野菜」から「健康・安全志向の野菜」へとイメージを広げました。
6次産業化により、ニラ農家が加工・直販・飲食店運営に挑戦。
例:ニラ餃子専門店、ニラ味噌、ニラ茶など。
観光農園・体験型農業として「ニラ刈り体験」「ニラ料理教室」など新しい取り組み。
外国人技能実習生の導入により、農業現場の労働力不足を補う。
SNSやECを活用し、都市部の消費者へ直接販路を拡大。
コロナ禍で外食需要が落ち込む一方、家庭用パック野菜としての出荷が増加。
➡️ 現在のニラ農家は「農産物供給者」から「地域ブランド発信者・商品開発者」へと役割を広げています。
機能性研究の進展:「アリシン」など健康成分の科学的エビデンスを活かした新商品開発。
環境配慮型農業:再生可能エネルギー利用、持続可能な栽培方法。
グローバル市場:アジア圏での日本ブランド野菜需要拡大に伴い、輸出の可能性。
人材育成:若手農業者の育成、都市と農村をつなぐ新しい働き方(シェア農園・副業農業)。
ニラ農家の歴史は、
戦前:家庭菜園中心
高度成長期:商業栽培と外食需要の拡大
80〜90年代:産地ブランド化
2000年代:安全・安心志向
現代:高付加価値化・多様化
という流れで進んできました。
ニラは単なる「庶民の野菜」から、健康・地域性・付加価値を持つ農産物へと進化を遂げています。これからも、ニラ農家は「食文化と健康を支える担い手」として、時代に合わせた新しい形を創造していくことでしょう。🌱🥟✨
皆さんこんにちは!
山村農園、更新担当の中西です。
~商品設計・温度・表示・レシピ・販路~
良いニラほど時間と温度で価値が決まります。朝どれ→選別→予冷→出荷を3時間以内に収め、SKU設計×表示×体験をテンプレ化すれば、直売も業務もECも在庫が残りません。
ベース
生ニラ束(100g/200g)
花ニラ(150g)
ミドル
カットニラ(HACCP手順で冷蔵)
鍋・餃子KIT(ニラ+皮+たれ/レシピカード付)
プレミアム
単一圃場ロット&長さ揃えのギフト束
ニラ醤(刻みニラ+醤油+ごま油の調味料)
すべてに採収日・ロット・保存温度を明記=信頼の土台。
6–8時 収穫:畝端で一次選別→即予冷(0–5℃・高湿)
8–9時 選別・包装:結露ゼロで袋/結束
〜11時 出荷:直売/飲食/量販/EC
混載注意:エチレン源(果物)と分離。
長さ28–32cmで揃える/折れ・裂け・先枯れは除外。
葉幅・香りでライン分け(飲食向け:葉幅広め・腰強/家庭向け:香り重視)。
花ニラはつぼみ形状と曲がりで分級。
名前:朝どれニラ 200g
保存:冷蔵(0–5℃)・乾燥厳禁、洗ってからご使用ください
食べ方:さっと30–60秒。火を入れすぎないと香り◎
相性:レバー炒め・卵とじ・餃子・ニラ玉スープ
ニラ玉15秒:油→卵→半熟でニラ投入→さっと返す
ニラ醤:刻みニラ+醤油+酢+ごま油+唐辛子→冷蔵2–3日
花ニラ塩炒め:にんにく・塩・白胡椒のみでシャキ感活かす
直売所:試食(ニラ醤おにぎり)+保存カードで回転UP。
飲食:長さ・葉幅・硬さの仕様書を共有、曜日固定便で信頼構築。
量販:縦並び・角出しで葉先をそろえると映える。箱ラベルに“朝どれ・予冷済”。
EC:クール便+緩衝。到着後の保存法カード同梱。
価格は198/298/398円など即決帯。
セット割:花ニラ+生束=−30円/餃子KITはペア割。
値引きは**閉店30分前の1回のみ(−20〜30%)**でブランドを守る。
手洗い→器具消毒→低温処理(5℃前後)→速やかに包装冷蔵。
当日/翌日表示を厳守。ドリップ=温度逸脱のサイン。
朝:畑の逆光ショット+「本日◯時並びます」️
昼:断面&花ニラのつぼみアップ
夕:在庫速報「残り◯束/次回◯日」
ハッシュタグ:#朝どれ #ニラ #花ニラ #餃子の準備OK
規格率(長さ・葉幅)・返品率・SNS保存数・天候を1枚に。
販路別粗利×歩留まりでSKU配分を更新。
予冷温度×販売速度の相関を来月の計画へ。
先枯れ:予冷不足/冷風直撃→温度・風量見直し。
香り弱い:過肥N・過湿→畑の水肥カーブを調整。
折れ・潰れ:箱詰め高さ・緩衝を再設計。写真→ロット→即交換ルール化。
☐ 長さ28–32cm・束重量100/200g
☐ 折れ・先枯れ・土汚れなし
☐ 予冷0–5℃・結露なし
☐ ラベル(採収日・保存温度・ロット)
☐ 納品書・仕様書・温度記録
まとめ
商品(3階建て)×動線(3時間)×表示(保存法・加熱時間)×写真(花ニラUP)。この型だけで売り切る力は安定します。まずは保存カードとレシピA6を今日作って、束に差し込んでみましょう。✨
皆さんこんにちは!
山村農園、更新担当の中西です。
~“株が資産”~
ニラは多年性。つまり、株=資産です。定植→株養成→刈取りローテ→休ませて再生——このサイクルを静かに回せば、収量と品質は安定します。今日は年間設計/土と水/刈取りの勘所/病害虫IPM/予冷と出荷を“現場でそのまま動く型”にまとめました。🧭
2–3月:圃場準備(pH矯正・堆肥)/育苗または株分け
3–4月:定植→浅植え・鎮圧→初期灌水たっぷり
5–6月:株養成(刈取りは控えめ)/除草を早期に
7–9月:本格刈取りシーズン(高温対策)
10–12月:刈取り継続/ハウスは保温/株更新の準備
1月:強剪定+休眠管理(地域により)
露地・施設で作型が変わります。“株を疲れさせない”優先で設計。🌿
目安pH:6.0–6.5。酸性が強いと生育ムラ&先枯れが出やすい。
物理性:通気>保水。高畝+明渠で根の酸欠を防止。
堆肥:10aあたり1t前後を基準に、土質で調整。未熟堆肥は厳禁。🌾
株分け苗/セル苗いずれも浅植え(クラウンが少し見える程度)。
条間40–60cm、株間15–25cmを目安(機械・手収穫で調整)。
初期の刈取りは欲張らない:定植後1回目は軽め、2–3回目で基礎体力をつける。
好適:昼18–25℃/夜10–18℃。
高温期はハウスで遮光20–30%+側窓全開、葉先焼け回避。
低温期は換気しつつ過湿回避(露は病気の入口)。
灌水:朝多め→夕切り上げ。過湿は根腐れ・軟弱徒長に。
追肥:少量多回。N過多は香りがぼけ・病気増。KとCaで葉の腰を作る。
施設は日射比例給液が基本。ドレインや土壌ECを週次でチェック。
収穫目安:葉長28–35cm、葉色と腰で判断。
刈り高さ:クラウンから3–5cm上を残す(芽点保護・再生確保)。
刈取り後:灌水→追肥→病害虫チェック。連続刈り過ぎない(株の休み週を入れる)。
代表例:さび病・葉枯れ・べと/ネギアザミウマ・ハダニ
基本策:
風通し(過密回避・適切な刈り上げ)
防虫ネット+粘着板(黄/青)で飛来抑制
潅水ムラの解消(乾湿差がストレスに)
薬剤はラベル遵守・ローテーション・収穫前日数厳守📒
花茎は別品目として高単価。抽苔期の管理をカレンダー化。
収穫はつぼみ膨らみ〜開花前。曲がり少・白濁なしを優先。
予冷:0–5℃・高湿で“畑熱”を抜く(冷風直撃は×)。
包装:穴あき袋+吸湿紙で結露を抑制。長さ28–32cmで整えると売場映え◎
規格:100g/200g束、花ニラ150gなど。名札・採収日・保存温度を明記。
☐ pH/EC・潅水ログの更新
☐ 刈り高さ(3–5cm)・連続刈り回避
☐ 風通し・遮光・換気設定
☐ 病害虫トラップのカウント
☐ 予冷温度・結露の有無
☐ 規格長・束重量の検品
まとめ
“株を休ませる勇気”ד刈り高さの一貫”ד水肥の薄く多回”。この3点で、ニラは静かに長く稼いでくれます。まずは**刈り後のルーチン(灌水→追肥→点検)**を紙に固定しましょう。🌱🤝
皆さんこんにちは!
山村農園、更新担当の中西です。
~おすすめレシピ~
夏本番。強い日差しと高湿度で体力が奪われ、食欲が落ちてしまう季節——それが「夏バテ」。そんなとき、私たちの身体をやさしく労わってくれるのが、新鮮な夏野菜です。
農家にとって、夏はまさに収穫の季節。太陽をたっぷり浴びて育った夏野菜たちは、身体の熱を冷まし、ビタミンやミネラルを豊富に含み、夏バテ対策に最適です。今回は、農家の知恵とともに、夏野菜を主役にした夏バテ防止レシピを紹介します。
夏野菜には、以下のような特徴があります:
水分含有量が高い(キュウリ・トマト・ナス):体内の水分補給に役立ち、熱中症の予防にも効果的。
カリウムが豊富(ゴーヤ・トマト・ピーマン):体内の余分な塩分を排出し、むくみやだるさの緩和に。
ビタミンC・A・E(ピーマン・パプリカ・トマト):抗酸化作用があり、肌の紫外線ダメージや疲労回復に。
食欲増進効果(しそ・みょうが・ゴーヤ):香りや苦味成分が、食欲低下にブレーキをかけてくれる。
農家が毎日畑で汗を流す中でも元気に過ごせる秘訣は、まさに「旬の野菜を旬に食べる」ことにあるのです。
\冷やして食べる、身体にやさしい煮込み/
材料(4人分)
トマト…2個
ナス…2本
ズッキーニ…1本
ピーマン…2個
玉ねぎ…1個
オリーブオイル…大さじ2
にんにく…1片
塩・こしょう…適量
ローリエ・タイム(お好みで)
作り方
全ての野菜を食べやすい大きさにカット。
鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて熱し、香りが出たら玉ねぎ→ナス→ピーマン→ズッキーニ→トマトの順で炒める。
弱火にしてふたをし、15分ほど煮込む。
粗熱をとって冷蔵庫で冷やす。味がなじむとより美味しい。
ポイント
冷たくして食べることで体温調整にも効果的。作り置きにも便利で、パンやパスタのソースにも活用可能です。
\苦味で食欲を呼び覚ます、スピード副菜/
材料(2人分)
ゴーヤ…1本
木綿豆腐…1/2丁
塩昆布…ひとつまみ
ごま油…小さじ2
塩…少々
白ごま…適量
作り方
ゴーヤは縦半分に切ってワタを取り、薄切りにして塩もみし、熱湯でさっと茹でる。
豆腐はキッチンペーパーで包んで軽く水切り。
ボウルにすべての材料を入れて和えるだけ。
ポイント
ゴーヤの苦味成分“モモルデシン”は胃腸を刺激して、夏バテによる食欲低下を改善してくれます。
\火を使わずに簡単!食欲がない日にも◎/
材料(2人分)
冷凍うどん…2玉
オクラ…4本
トマト…1個
ナス…1本(レンチン)
青じそ…5枚
納豆…1パック
温泉卵…2個
めんつゆ(ストレート)…適量
作り方
うどんを茹でて冷水でしっかり締める。
トマトは角切り、オクラは下茹でして小口切り、ナスはラップをしてレンチン後冷ます。
うどんの上に具材をのせ、温泉卵を中央に落とし、めんつゆをかける。
ポイント
たんぱく質(納豆・卵)と野菜のビタミンがバランスよく摂れ、手軽なのに滋養たっぷりな一品。
農家の間では「旬の野菜は薬より効く」と昔から言われてきました。野菜は自然とともに育ち、その季節に必要な栄養を備えています。
とくに夏野菜は、農家自身も炎天下の作業で疲れた身体を支える“自然のサプリメント”として重宝してきました。
さらに、朝採れの夏野菜は格別の味。収穫から数時間以内の新鮮な野菜を食べることは、私たちの身体だけでなく、心にも元気を与えてくれるのです。
夏野菜は、見た目の鮮やかさ、シャキッとした食感、みずみずしさ、そして栄養価の高さと、まさに“夏の味方”です。
農家の知恵とともに、自然の恵みを活かしたレシピを取り入れることで、暑い夏も元気に乗り切ることができます。
今年の夏は、ぜひ地元の直売所や道の駅、農家の朝市などで旬の野菜を手に取り、その美味しさと効果を、家庭の食卓で感じてみてください。
皆さんこんにちは!
山村農園、更新担当の中西です。
~夏野菜~
夏になると食卓に彩りを添えるトマト、キュウリ、ナス、ピーマン、ゴーヤ、とうもろこし。これらの夏野菜は、ただ美味しいだけでなく、私たちの身体や地域社会にとって大きな価値を持っています。特に生産の現場に立つ農家にとって、夏野菜は「収穫物」以上の意味を持ち、自然との共生や地域貢献、そして健康という側面でも重要な存在です。
本記事では、夏野菜の持つ多面的な“効果”に焦点を当て、農家の営みの中でそれがどのように活かされているかを深く掘り下げていきます。
夏野菜の多くは、夏の暑さによって失われがちな体内バランスを整える機能性を持っています。これは、農家が長年の経験で「夏には夏の野菜が合う」と感じてきた、いわば“知恵の結晶”でもあります。
キュウリやトマト、ナスは90%以上が水分で構成され、熱中症予防に効果的。また、カリウムを豊富に含み、汗と共に失われがちなミネラルの補給にも役立ちます。
トマトに含まれるリコピン、ピーマンのビタミンC、ゴーヤの苦味成分チャランチンなど、抗酸化成分が豊富。紫外線でダメージを受けやすい夏の肌や疲労回復に効果があります。
ゴーヤやシソ、青じそなどの香味野菜は、食欲を刺激し、暑さによる夏バテを予防。消化を助ける酵素を含む野菜も多く、胃腸へのやさしさも特徴です。
夏野菜は、生育が早く収穫時期が集中するため、農家にとっては収益性の高い作物のひとつです。特に地元流通や直売、マルシェ出店といった「顔の見える販売」では、鮮度と味で勝負できる夏野菜が強みとなります。
夏野菜の多くは短期間で成長し、品種によっては1シーズンに何度も収穫が可能。そのため、栽培管理を工夫することで安定的な収入を確保できる。
夏野菜を用いた加工品(例:トマトソース、ピクルス、冷やし中華用野菜セット)などは、地元の6次産業化にもつながり、地域経済を支える役割も果たしています。
夏場の農業体験や収穫イベントは、都市住民との交流機会にもなり、野菜を通じた食育・地域ブランドの構築に寄与します。
夏野菜は、温暖な気候と豊富な日照によって自然の力を最大限に活かすことができます。そのため、農薬や化学肥料に頼らない「自然農法」や「有機農業」との相性が良い点も注目されています。
畝の高さや風通しのよさを工夫し、自然環境のサイクルに寄り添うことで、病害虫に強く、農薬の使用を最小限に抑えた栽培が可能になります。
例えば、トマトとバジル、ナスとマリーゴールドなど、相性の良い植物を組み合わせて育てることで、害虫忌避や成長促進といった相乗効果が得られます。
農家が手塩にかけて育てた夏野菜は、食卓だけでなく、人々の心や暮らしにも豊かな影響を与えています。
農家が提供する苗やアドバイスは、都市部の家庭菜園ニーズにもつながっており、「食べるだけでなく、育てる楽しさ」を共有するきっかけとなっています。
土に触れ、成長を見守るプロセスは、ストレス軽減やメンタルヘルスの面でも効果があるとされ、近年では「アグリセラピー」として注目されています。
夏野菜は、ただ栄養豊富な食材というだけでなく、農家の営み、自然環境との共生、地域の経済活動、そして人々の健康や心の潤いにまで貢献する“多機能な恵み”です。
農家にとって、夏野菜を育てることは単なる作業ではありません。それは、自然と向き合い、人と繋がり、地域と未来を育む営みそのものなのです。私たちも、この夏、農家の想いが詰まった野菜を手に取り、その力強さと優しさを味わってみてはいかがでしょうか。
皆さんこんにちは!
山村農園、更新担当の那須です。
暑い季節に欠かせないおつまみといえば「枝豆」。スーパーや直売所でも山積みになっているのを見かけますが、茹で方や保存方法ひとつで、味わいも手軽さも大きく変わります。今回は、山村農園で実際に行っている「おいしい茹で方」と「冷凍ストック術」を詳しくご紹介しますので、ぜひご家庭でも試してみてくださいね。
塩もみでうま味アップ
枝豆をザルに入れ、粗塩(大さじ1~2)をまぶして軽くもむと、莢(さや)の内側に付着した産毛や汚れが取れるだけでなく、塩が枝豆の旨味成分を引き出します。
さやの先端を1cmほど切る
さやを半分に割るように斜めに切り落とすことで、中の空気と一緒に塩が内部まで浸透しやすくなります。
たっぷりの水で洗う
塩もみしたあと、水でさっと洗い流し、再び塩で下味を付けるので、最初の塩気は軽く流す程度でOK。
鍋にたっぷりの湯を沸かす
枝豆が泳ぐくらいの量(枝豆100gあたり水1Lを目安)を沸かし、湯に粗塩(大さじ1)を加えます。
茹で時間は短めに
沸騰した湯に枝豆を入れ、再度沸騰してから約3分茹でるのが目安。茹ですぎると風味や食感が損なわれます。
氷水で一気に冷やす
茹で上がったらザルに上げず、鍋ごと氷水にドボン! これにより余熱での過茹でを防ぎ、歯ごたえと鮮やかな緑色をキープします。
水気をしっかり切って塩を追加
しっかりと水気を切ってから、味を見つつお好みで仕上げの塩(ほんのひとつまみ)を振ると、塩味がまろやかに全体に行き渡ります。
粗熱を取る
茹でた枝豆を氷水から取り出したら、ペーパータオルなどでしっかりと水気を拭き取ります。水分が残ると冷凍時に霜が付きやすくなります。
バットで平らに広げて急速冷却
枝豆をトレイやバットに一層に広げ、粗熱が取れたらそのまま冷凍庫へ。急速に冷えることで、豆同士がくっつかず、一粒ずつ取り出しやすくなります。
小分け&保存袋へ
冷凍庫で30分ほど凍らせたら、フリーザーバッグに小分けに移し替え。パックごとに日付と分量(例:100g)を記入しておくと、後で使いやすく便利です。
保存期間の目安
冷凍庫で約1ヶ月を目安に使い切ると、風味・食感ともにベストな状態が保てます。
自然解凍でそのままおつまみに
食べたい量だけ取り出し、常温で10~15分置くと、茹でたてに近い食感が復活。忙しい時のビールのお供に最適です。
レンジ解凍で簡単温め直し
耐熱皿に凍ったままの枝豆を乗せ、ラップをかけて500Wで30秒ほど加熱。ホクホク感が戻ります。
ひと工夫アレンジ3選
ガーリック枝豆:解凍した枝豆をオリーブオイルとにんにくチップで軽く炒める。
枝豆ペースト:解凍後、ミキサーでオリーブオイルと塩を加えてペースト状に。クラッカーやパンに塗って前菜に。
サラダトッピング:グリーンサラダに凍ったままの枝豆を散らし、彩りと食感をプラス。
下準備:塩もみ+先端カットで味と食感を底上げ
茹で方:短時間茹で+氷水冷却で色と歯ごたえをキープ
冷凍ストック:平ら凍結+小分け保存でいつでも手軽に
アレンジ:そのままおつまみからペースト、サラダトッピングまで幅広く活用
次回は「夏野菜マル秘バーベキューレシピ」をお届けします! 夏野菜を豪快に楽しむアイデア満載ですので、どうぞお楽しみに。
以上、山村農園の枝豆茹で方&ストック術でした。これからも旬の野菜情報をお届けしますので、ぜひご期待ください!
皆さんこんにちは!
山村農園、更新担当の岡です。
暑さが本格化してきた今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか?
今回は、夏の味覚の王様「スイカ」の栽培レポートをお届けします。山村農園では、糖度と香りにこだわった品種を選び、土づくりから収穫、出荷まで一貫して管理。暑い夏にぴったりのスイカがどのようにして育っているのか、最新の生育状況と美味しくいただくコツを詳しくご紹介します。
当園が選抜したのは「夏雪(なつゆき)」という品種です。果皮は淡い緑色に深い縞模様が入り、果肉は鮮やかな赤。皮が薄めで、シャリッとした食感と12~14度前後の高い糖度が大きな特長です。甘みだけでなく、口に含んだ瞬間に広がる豊かな香りにも自信があります。
土づくりでは、秋から冬にかけて牛ふん堆肥と鶏糞をたっぷりと畑にすき込み、春の定植までにゆっくりと熟成させます。有機質肥料を基盤にすることで土の微生物が活性化し、水はけと保水性の両方を兼ね備えたふかふかの健康な土壌が完成。畝は高さ30cmほどに立て、黒マルチを敷くことで地温を早く上げつつ、雑草も抑制しています。さらに、定期的な土壌検査でpH6.0〜6.5を維持し、窒素・リン酸・カリ分のバランスを最適化しています。
スイカの花は昼前に咲くため、当園ではハーブやマリーゴールドを混植してミツバチなどの受粉昆虫を誘引。天候によっては手作業で人工受粉を行い、受粉率を高めています。着果後、果実が直径5cmほどまで成長した段階で1株あたり3~4玉に絞る摘果(せん果)を実施。これにより、残した果実に養分が集中し、サイズと糖度が向上します。
葉かきは、実が日光をしっかり浴びられるように必要最小限の葉を残しつつ大きな葉を摘み取る作業。これによって果実表面にムラなく日光が当たり、色づきと甘みを均一に整えます。また、つるは地面に直接触れさせず、居架栽培用のネット棚に誘引。病害虫を抑えながら葉の下に空気が循環するよう配慮しています。
定植後30日目(6月初旬)
花芽の開花が始まり、株全体に勢いを感じる頃です。今年は気温が比較的安定していたため、例年よりも花数が多く、受粉のチャンスが増えています。
定植後45日目(6月下旬)
初期の着果が確認できる段階。人工受粉との組み合わせで受粉率が高まり、小さな実が順調に太り始めました。
定植後60日目(7月中旬)
摘果と葉かきが完了し、選ばれた果実は直径10cm前後に成長。この時点で糖度計による測定値が8度以上をマークし、順調に生育していることがわかります。
定植後75日目(7月下旬)
果実は直径20cm前後にまで成長。黒マルチの保温効果が功を奏し、連日の高温で地温が上昇。糖分の蓄積が例年以上に早まっています。
定植後90日目以降(8月初旬予定)
収穫適期を迎えます。果実の色ツヤ、糖度、手触りを総合的にチェックし、最高のタイミングで一気に刈り取り、初期冷却を施してから出荷します。
初期冷却でひび割れ防止
収穫直後、果実を冷水にくぐらせて表面温度を一気に下げることで、ひび割れを防ぎつつ甘みを内部に閉じ込めます。
しっかり冷やす
冷蔵庫で3~4時間冷やすと果汁が均一に引き締まり、より甘みが際立ちます。冷やしすぎると香りがやや弱くなるため、この時間がベストです。
賢い切り方
縦半分に切ってからスプーンですくうと、果汁が飛び散らずに最後の一滴まで楽しめます。切り口を見て皮と果肉の境目が鮮やかな赤かつきれいな縞模様かどうかも選ぶポイントです。
保存目安
丸のままなら常温で2日程度が適期。カットした後はラップで包み、冷蔵庫で翌日中にお召し上がりください。時間が経つと香りと食感が少しずつ変化するので、タイミングを逃さずにどうぞ。
朝採れスイカ予約受付開始:8月1日から
直売所販売期間:8月5日~8月20日
オンライン限定セット:「夏雪」&「黒皮糖度保証品(14度)」計2玉セットを数量限定で販売
さらに8月10日には農園見学&試食イベントを開催予定です。スイカの収穫体験や、完熟スイカの食べ比べを楽しめるほか、農場スタッフと直接お話しできる貴重な機会です。詳細は山村農園公式サイトのお知らせ欄をご覧ください。
以上、山村農園のスイカ栽培レポートでした。これからも旬の野菜情報をお届けしますので、ぜひお楽しみください!
皆さんこんにちは!
山村農園、更新担当の那須です。
今回は、健康トラブル別におすすめのニラレシピと摂取タイミングをご紹介します。ニラ×健康パワー講座の応用編として、「冷え性」「疲労回復」「免疫力アップ」の3つのテーマ別に、手軽かつ効果的にニラを取り入れる方法を詳しく解説します。寒さや忙しさで不調を感じやすい季節に、ぜひお役立てくださいね。
寒い季節や冷えが気になるときは、体を内側から温めるスープがおすすめ。ニラに含まれるアリシンは血行促進作用があり、生姜のジンゲロールとも相性抜群です。
ニラ … 1/2束(約50g)
生姜 … 1かけ(薄切り)
鶏ひき肉 … 100g
水 … 400ml
鶏がらスープの素 … 小さじ2
醤油 … 小さじ1
酒 … 大さじ1
鍋に水とスライスした生姜を入れて火にかけ、沸騰したら鶏がらスープの素と酒を加える。
鶏ひき肉をほぐしながら入れ、アクを取りつつ中火で煮る。
ニラを5cm幅に切り、煮立ったところで加える。
醤油で軽く味を調えたら器に盛り、好みで粗挽き黒胡椒をひと振り。
摂取タイミングのコツ:朝食や昼食のスープとして、体温が低い起床直後や食後すぐに飲むとさらに血行促進効果が高まります。
疲れたときには、たんぱく質とビタミンCを一緒に摂るのが効果的。豚肉に含まれるビタミンB1とニラのビタミンCが合わさることで、疲労回復をサポートします。
ニラ … 1/2束(約50g)
豚ロース薄切り … 150g
ピーマン … 1個
にんにく … 1片(みじん切り)
酒 … 大さじ1
醤油 … 大さじ1
みりん … 大さじ1
豚ロースは一口大に切り、酒をまぶして下味をつける。
フライパンに油をひき、にんにくを弱火で炒めて香りを出す。
豚肉を加えて中火で炒め、色が変わったらピーマン、ニラを順に投入。
醤油とみりんを回し入れ、全体に味がなじんだら火を止める。
摂取タイミングのコツ:運動後や午後のエネルギー切れを感じたタイミングに。食後1〜2時間のタイミングで食べると、栄養素が効率よく吸収されます。
ニラのアリシンとキムチに含まれる乳酸菌を組み合わせることで、抗菌・整腸のダブル効果が期待できます。食欲増進にも役立つ一皿です。
ニラ … 1/2束(約50g)
キムチ … 100g
ごま油 … 大さじ1
白ごま … 小さじ1
ニラを4cm幅に切り、さっと熱湯で10秒ほどゆでた後、冷水に取って水気を絞る。
ボウルにキムチとニラを入れ、ごま油を加えて和える。
器に盛り付け、白ごまを振って完成。
摂取タイミングのコツ:食前の小鉢としていただくと、唾液の分泌が促され、消化吸収と免疫細胞の活性化を助けます。
冷え性には生姜と組み合わせた温スープを朝食に
疲労回復には豚肉×ニラ炒めを午後のエネルギーチャージに
免疫力アップにはキムチ和えを食前に
今回のレシピはすべて手軽に作れて、ニラのパワーを最大限に生かせるメニューです。次回は「ニラの簡単保存術~忙しい日に役立つストック法まとめ~」をお届けします。冷蔵・冷凍・ドライ・オイル漬けをもっと活用し、いつでも新鮮なニラを楽しむコツを詳しく解説しますので、どうぞお楽しみに!
以上、山村農園「ニラ×健康パワー講座」応用編でした!
次回もぜひご覧ください。