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株が資産

皆さんこんにちは!
山村農園、更新担当の中西です。

 

~“株が資産”~

 

ニラは多年性。つまり、株=資産です。定植→株養成刈取りローテ休ませて再生——このサイクルを静かに回せば、収量と品質は安定します。今日は年間設計/土と水/刈取りの勘所/病害虫IPM/予冷と出荷を“現場でそのまま動く型”にまとめました。🧭


1|年間カレンダー(温暖地の一例)🗓️

  • 2–3月:圃場準備(pH矯正・堆肥)/育苗または株分け

  • 3–4月:定植→浅植え・鎮圧→初期灌水たっぷり

  • 5–6月:株養成(刈取りは控えめ)/除草を早期に

  • 7–9月:本格刈取りシーズン(高温対策)

  • 10–12月:刈取り継続/ハウスは保温/株更新の準備

  • 1月強剪定+休眠管理(地域により)

露地・施設で作型が変わります。“株を疲れさせない”優先で設計。🌿


2|圃場・土づくり・pH 🧱

  • 目安pH:6.0–6.5。酸性が強いと生育ムラ&先枯れが出やすい。

  • 物理性:通気>保水高畝+明渠で根の酸欠を防止。

  • 堆肥:10aあたり1t前後を基準に、土質で調整。未熟堆肥は厳禁。🌾


3|定植・株養成 🌱

  • 株分け苗/セル苗いずれも浅植えクラウンが少し見える程度)。

  • 条間40–60cm、株間15–25cmを目安(機械・手収穫で調整)。

  • 初期の刈取りは欲張らない:定植後1回目は軽め2–3回目で基礎体力をつける。


4|環境(温度・光・風)🌡️🍃

  • 好適:昼18–25℃/夜10–18℃

  • 高温期はハウスで遮光20–30%+側窓全開、葉先焼け回避

  • 低温期は換気しつつ過湿回避(露は病気の入口)。


5|水・肥料(“薄く・均一・タイミング”)💧🧪

  • 灌水:朝多め→夕切り上げ。過湿は根腐れ・軟弱徒長に。

  • 追肥:少量多回。N過多は香りがぼけ・病気増KとCa葉の腰を作る。

  • 施設は日射比例給液が基本。ドレインや土壌ECを週次でチェック


6|刈取り・再生管理 ✂️

  • 収穫目安:葉長28–35cm葉色と腰で判断。

  • 刈り高さクラウンから3–5cm上を残す(芽点保護・再生確保)。

  • 刈取り後:灌水→追肥→病害虫チェック連続刈り過ぎない株の休み週を入れる)。


7|病害虫とIPM 🐛🛡️

  • 代表例:さび病・葉枯れ・べとネギアザミウマ・ハダニ

  • 基本策:

    • 風通し(過密回避・適切な刈り上げ)

    • 防虫ネット+粘着板(黄/青)で飛来抑制

    • 潅水ムラの解消(乾湿差がストレスに)

    • 薬剤はラベル遵守ローテーション収穫前日数厳守📒


8|花ニラ(花茎)の扱い 🌼

  • 花茎は別品目として高単価。抽苔期の管理をカレンダー化。

  • 収穫はつぼみ膨らみ〜開花前曲がり少・白濁なしを優先。


9|予冷・包装・出荷 ❄️📦

  • 予冷:0–5℃・高湿で“畑熱”を抜く(冷風直撃は×)。

  • 包装:穴あき袋+吸湿紙で結露を抑制。長さ28–32cmで整えると売場映え◎

  • 規格:100g/200g束花ニラ150gなど。名札・採収日・保存温度を明記。


10|現場チェックリスト ✅

  • ☐ pH/EC・潅水ログの更新

  • ☐ 刈り高さ(3–5cm)・連続刈り回避

  • ☐ 風通し・遮光・換気設定

  • ☐ 病害虫トラップのカウント

  • ☐ 予冷温度・結露の有無

  • ☐ 規格長・束重量の検品


まとめ
“株を休ませる勇気”ד刈り高さの一貫”ד水肥の薄く多回”。この3点で、ニラは静かに長く稼いでくれます。まずは**刈り後のルーチン(灌水→追肥→点検)**を紙に固定しましょう。🌱🤝