皆さんこんにちは!
山村農園、更新担当の中西です。
~ニラ農家の1日ってどんな感じ?🌄~
「農家さんって、毎日どんな生活をしているんですか?」
と聞かれることがよくあります。
特にニラ農家は、
一年中出荷しているイメージ
早朝から仕事をしていそう
休みがなさそう…😅
などなど、いろんなイメージがあるようです。
そこで今回は、
ニラ農家の一日の流れと、この仕事の大変さ・やりがい
を、少し本音も交えながらお話してみたいと思います🌿
季節によって時間は変わりますが、
朝は基本的に早起きです🌞
まずは畑に出て、
昨日の水やりの効き具合
葉の色・ツヤ
病気や害虫が出ていないか
倒伏や折れた株がないか
をサッと見て回ります。
ここで感じる
朝のひんやりした空気と、土の匂いは、
何度経験しても気持ちのいい瞬間です😊
「今日はこの畝を刈ろう」
「こっちはあと2日様子を見よう」
と、ざっくり一日の段取りも頭の中で組み立てていきます。
ニラの収穫は、
調子の良い株を見極める目
一定の高さ・長さで刈る手元の感覚
スピード
この3つが求められます。
かがんだ姿勢で、
刈り払い用の専用カマや機械を使いながら、
根元を傷つけないように
でも、時間内に決めた面積を刈り終えるように
集中して進めていきます。
途中、
「この列の葉色、少し薄いな…肥料の効き方を見直そう」
「ここの株は疲れてきているから、少し休ませよう」
といった“診察”も同時進行👀
ただの単純作業ではなく、
「ニラの声を聞きながら刈り取っていく時間」
という感覚に近いかもしれません🌱
収穫したニラは、
そのままでは出荷できません。
長さを揃える
枯れた葉・折れた葉を取り除く
葉先の状態を見て、ランクを分ける
重さを量り、規格ごとに束ねる
といった作業を、
家族やパートさんと一緒に進めていきます👨👩👧👦
ここで大事なのが、
「見た目の美しさ」👀
「持ったときの“しっかり感”」✋
スーパーや直売所で、
お客様が数ある中から自分のニラを選んでくれるかどうかは、
この段階でのひと手間にかかっています。
「あ、このニラ、なんかパッと見て元気そう」
そう思ってもらえるように、
同じ方向に揃えて、
束ねたときのラインのそろい方にも気を使います✨
午前の仕事をひと段落させて、ようやくお昼ごはん🍚
家で食べる日は、
ニラ入りの味噌汁
ニラ玉
前日の残りものにさっとニラを足した炒め物
など、やっぱりニラ率高めです(笑)
自分の畑で採れたものを、
家族と一緒に食べられるのは、
農家をやっていてよかったと思える瞬間のひとつでもあります🌈
午後は、
追肥(肥料まき)
除草(雑草との戦い💦)
土寄せ
潅水(必要に応じて)
など、
これから育つニラのための“下支え”の時間です。
雑草をそのままにしておくと、
ニラと養分を取り合う
病害虫の温床になる
など、良いことがありません。
特に夏場は、
「昨日きれいにしたはずなのに、もう草が…」
というくらい、雑草との追いかけっこです😅
でも、
除草後にスッキリ整った畑を見ると、
それだけで気持ちがよくなります✨
夕方は、
出荷先ごとのラベル貼り
伝票の準備
配送の手配
などを進めていきます🚚
市場出荷・スーパー・直売所・飲食店向け…
送り先によって求められる規格や量が違うので、
それぞれのニーズに合わせて仕分けするのも大切な仕事です。
その後、
売上や出荷量の記録
資材や肥料の在庫チェック
翌日の作業計画
など、
意外とデスクワークも多いのが現代の農業👨💻
「パソコンが苦手で…」と言っていられない時代です(笑)
華やかな部分だけでなく、
大変な面もお伝えしておきます。
長雨 → 病気のリスク増
猛暑 → 生育スピードが乱れる&人間もしんどい
台風 → ハウスや畝が大きなダメージを受けることも
「せっかくいい状態に仕上がってきたのに、
天気一発でガラッと状況が変わる」
そんな悔しさを味わうこともあります。
ニラは生き物。
「日曜だから完全オフで」
とはなかなかいきません。
水やり・見回りなど、
完全に畑から離れる日は多くありません。
その分、
雨の日を少しゆっくりめにしたり
閑散期にまとめて休みを取ったり
自分たちなりのリズムでメリハリをつけています🌈
大変なことも多いニラ農家ですが、
それ以上に続けたいと思える理由があります。
「ここのニラは香りが強くて、もう他に戻れないです」
「子どもがニラ嫌いだったのに、ここのニラは食べるんです」
「ニラ玉にしたら、家族から“今日のは当たり!”って言われました」
直売所や飲食店さんからこうした声をいただくと、
「明日も頑張るぞ!」という気持ちになります😊
昨日より少し伸びた葉
刈り取ったあと、また元気に伸びてくる株
何年も付き合っている畝の“小さな変化”
工場のように同じ景色ではなく、
毎日少しずつ違う畑の表情を見ることができます。
「生きているものと向き合っているんだなぁ」と実感できるのは、
農家ならではの特権かもしれません🌿
規模にもよりますが、
ニラ農家は家族経営が多い世界です。
親から子へ技術が引き継がれていく
作業を通して、世代を超えた会話が生まれる
子どもが束ねを手伝ってくれるようになる
そんな時間も、
ニラ農家としての大切な宝物です💎
ニラ農家の一日は、畑の見回りから始まり、収穫・選別・管理・出荷・事務まで盛りだくさん
天候や市場価格に振り回される大変さもあるけれど、
「おいしかった」「また買いたい」の一言が大きな支えになる
ニラは、脇役どころか“食卓を元気にする縁の下の力持ち”
もしスーパーでニラの束を手に取ったら、
「この一束の向こうには、朝から畑で動いている誰かの一日があるんだな」
と、少しだけ思い出していただけたらうれしいです😊
そして、
今日の晩ごはんにニラを使っていただけたなら――
ニラ農家として、それ以上の喜びはありません🌱✨
ニラで、あなたの毎日に
“ちょっとした元気”を届けられますように🍳💚
皆さんこんにちは!
山村農園、更新担当の中西です。
~“脇役”なんて言わせない✨~
餃子🥟、レバニラ炒め、ニラ玉、もつ鍋…
食卓にそっと香りとコクを足してくれるニラですが、
「主役にはならない地味な野菜」と思われがちかもしれません。
でも、ニラ農家として日々畑に向き合っていると、
「ニラって、こんなに奥が深くて、頼れるやつなんだよ!」
と声を大にして言いたくなる瞬間がたくさんあります💪
今日は、
ニラの一年の流れと、ニラ農家がこだわっているポイント
を、できるだけ分かりやすくお話してみます🌱
まず知っていただきたいのは、
ニラはキャベツやレタスのような「一回取りきり」の野菜ではないということです。
ニラは多年草。
一度畑に根を張ると、
手入れ次第で何年も、何度も収穫できる相棒
になってくれます😊
ただ、そのぶん
土づくり
株の更新
季節ごとの管理
がとても重要になってきます。
「植えたらあとは勝手に伸びるんでしょ?」
とよく言われますが(笑)、
実際はニラのご機嫌をとる毎日です🌤️
地域や栽培方法によって違いはありますが、
ニラ農家の一年はこんなイメージです👇
春:株を立ち上げる時期。追肥と除草で“今年の土台づくり”
初夏〜秋:収穫のピーク。刈っては伸ばし、刈っては伸ばし✂️
晩秋〜冬:株を休ませる・ハウス栽培で冬どり・更新の段取り
同じニラ畑と向き合っているように見えて、
季節ごとにやること・気をつけることが全然違います。
「一見変化がないように見えて、実は刻々と変わっている」
それがニラ畑の面白さでもあります😊
ニラは丈夫な作物と言われますが、
だからといってやせた土や固い土では、本領を発揮できません。
水はけがよく、ほどよく水持ちのある土
根がしっかり張れる深さ
元気に葉が出るための栄養
つまり、
**「ジメジメでもカラカラでもない、ふかふかの布団」**が理想です😊
そのために、私たちは
堆肥や有機質肥料を入れて土の“ごはん”を補給
耕して空気を含ませ、根が伸びやすい土にする
畑の排水を確認し、大雨のときの水の逃げ道を考える
といった作業を、
新しいニラを植える前から丁寧に積み上げます。
見た目にはあまり変化がないので地味ですが、
ここで手を抜くと数年間の収穫に響く、とても大事な仕事です💪
ニラの苗を畑に植えてから、
いきなりたくさん収穫できるわけではありません。
まずは
「しっかり根を張って、畑に慣れてもらう」
期間が必要です。
植えたばかりの年は、
収穫回数をあえて少なめにする
葉を短く切りすぎない
株の様子を見て、追肥と水管理でサポート
といった「育てる収穫」を意識します🌱
ここで欲張って何度も刈り取ってしまうと、
株が疲れてしまい、翌年の伸びが悪くなることも💦
「今年だけでなく、来年・再来年も一緒にやっていこうな」
そんな気持ちでニラと付き合っています😄
ニラは基本的に、
ある程度の長さまで伸びたら刈り取る → また伸びる → 刈り取る
の繰り返しです。
しかし、
伸ばしすぎると葉が固くなりやすい
早すぎると収量が減る
刈り取りの高さが低すぎると株が弱る
など、収穫のタイミングや刈り方一つで、
次の伸び具合や株の寿命が変わります。
葉の長さ(うちではだいたい〇cm前後を目安に)
葉色(濃い緑でピンとしているか)
葉先の傷みや折れの有無
天気の様子(雨続きか、乾きすぎていないか)
これらを見ながら、
「今日はこの畝まで」
「この列はもう1日だけ様子を見よう」
と細かく決めていきます✂️
同じ“ニラの束”に見えても、
「食べたときのやわらかさ」「香りの立ち方」は、
こうしたタイミングの積み重ねで変わってくるんです😊
ニラは丈夫とはいえ、
やはり天候の影響は大きいです。
長雨で根元が蒸れて病気が出やすくなる☔
真夏の強い日差しで葉焼けを起こしやすい☀️
冬の冷え込みで生育が止まりやすい❄️
だから、
毎朝空を見上げて、
天気予報だけでなく
**「畑の空気」**を肌で感じます。
「今日は乾きが早そうだから、水やりは夕方にしよう」
「この列の葉色が少し薄いから、肥料の効き方を見て調整しよう」
そんな小さな判断の積み重ねが、
「安定して出荷できるニラ」
につながっていきます🚚✨
せっかくなので、
畑から見た“おすすめの食べ方”も少しご紹介します。
新鮮なニラは、
生のまま刻んでも青臭さが少なく、香りが爽やかです。
できれば切ってからあまり時間をおかずに使う
少し太めの部分も惜しまず入れる
ニラをケチらない(笑)
これだけで、香りの立ち方が全然違います✨
ニラを3〜4cmに切る
鶏ガラベースのスープに入れる
火を止める直前に溶き卵を回し入れる
たったこれだけですが、
冷えた体も、ちょっと疲れた心も、ふわっとほぐれる一杯になります😊
栄養の細かい話はここでは控えますが、
ニラは昔から
“スタミナ食材”
“体を温める野菜”
として親しまれてきました。
ニラ農家として実感するのは、
ニラをよく食べていると
冷えが和らぐ
食欲がわく
「よし頑張るか」と前向きになれる
そんな“スイッチ役”になってくれるということです😊
季節の変わり目や、ちょっと疲れがたまってきたとき、
ぜひニラを食卓に迎えてみてください🌈
ニラは多年草で、何年も付き合う相棒のような作物
土づくりから収穫のタイミングまで、一つ一つに農家の工夫と判断がつまっている
丈夫そうに見えて、実は天気や管理にとても敏感
餃子やニラ玉だけでなく、スープ・炒め物・鍋と、日々の食卓で大活躍
スーパーや直売所で
ニラの束を手に取ることがあったら、
ちょっとだけ畑のこと、
そこで根を張っている株の姿を思い浮かべてもらえたらうれしいです😊
今日のごはんに、
一束のニラをプラスしてみませんか?
きっと、いつものメニューが少しだけ元気な味になりますよ🌱✨